事業承継アドバイザーってどんな試験?
合格率はどれくらい?
どんなひとが受験するの?
銀行業務検定 事業承継アドバイザー3級を受験する方へ
銀行業務検定 23系統 36種目 全種目を分析してきたわたしが、そんなあなたの疑問にお答えします。
事業承継アドバイザー3級の合格攻略ポイント

試験概要
対象 | 主に営業店の渉外担当者 |
内容 | 事業承継における取引先の状況把握から情報収集・整理、承継手法におけるアドバイスを行うための基本知識や実務知識について |
試験時間 | 150分 |
出題形式 | 四答択一式〈一部事例付〉 50問 (各2点) |
科目構成 | ・事業承継の基本知識 ・事業承継と金融実務 ・その他関連知識等 |
合格基準 | 60%以上 |
試験実施 | 年1回(10月) |
関連科目 | ・経営支援アドバイザー2級 ・窓口セールス3級 ・法人融資渉外2級 ・法人融資渉外3級 ・事業性評価3級 ・CBT事業性評価3級 ・個人融資渉外3級 ・デリバティブ3級 |
合格率と難易度
事業承継アドバイザー3級の過去の受験者数と合格率は以下の通りです。
受験者数 | 合格率 | |
---|---|---|
2022/10 (第153回) | 646名 | 26.01% |
2021/10 (第150回) | 875名 | 55.89% |
2020/10 (第147回) | 712名 | 36.52% |
2018/10 (第141回) | 2,199名 | 39.20% |
2017/10 (第138回) | 1,530名 | 33.01% |
平均合格率 | 38.13% |
約2,000人程度の受験者数。合格率は平均36%程度。
難易度は中級レベルと言えそうです。
受験者の平均年齢は38歳と、中堅〜管理職レベルの法人企業担当者の受験が多いようです。
中小企業での後継者不足の問題に対応するために、2016年から新設された試験です
口コミ
出題範囲は広いですが、しっかり過去問題を学習すれば、合格点は確実に狙える試験でもあるようです。
基本知識や実務知識に関する問題なので、新人渉外担当者におすすめの試験
過去問分析
どんな問題が出題されるの?
過去の出題問題のうち、正解率が30%以下と特に低かった問題をまとめました。
試験日 | |
---|---|
2022/10 (第153回) | データでみる事業承継 事業承継関連の制度 経営者保証コーディネーター 事業承継診断 種類株式等 少数株主の権利 事業承継税制 同族株主 信託の活用 相続に伴う債務・担保・保証 M&Aの法務 個人版事業承継税制 事業譲渡の法務(会社法) 株式の時価評価 M&Aの費用 |
2021/10 (第150回) | 日本政策金融公庫 生前贈与の税務 事業再生の手法 個人版事業承継税制 キャッシュフロー |
2020/10 (第147回) | 後継者人材バンク 同族株主 事業再生を伴うM&A 個人版事業承継税制 M&Aの費用 個人事業主の引き継ぎ 譲渡金額の計算 |
過去問題集にも、過去に出題された問題の一覧が掲載されています。
よく出題されるテーマをまとめて解いていくことをおすすめします。
まだ過去3回しか試験が実施されていないので、出題傾向などを掴むのは難しいかもしれませんが、過去問題を網羅的に取り組むことが大切と言えそうです。
過去問の演習で対策は十分だが、さまざまな出題パターンに備えて基本的な制度をよく理解することが大事!
事業承継アドバイザー3級のおすすめテキスト
最短合格を目指すなら、問題解説集のみに集中して取り組むべし
事業承継アドバイザー3級には公式テキストはありません。
下記のテキストが関連書籍ですので、実務での経験を意識した学習をしたい方にはぜひおすすめです。
試験直前になると書店では品薄になったり、ネットでは超高値で転売されてしまうので早めの購入をおすすめします。
またメーカー取り寄せになると時間がかかるので注意してください。
できればテキストは最新版を買ってください。
なぜなら私自身、古いテキストを使って直近の出題傾向の変更に対応できずに不合格になってしまったことがあるからです。
テキスト代+受験料代を無駄にしないためにも、最新版で勉強することをおすすめします。
最新テキストで、一発合格!
事業承継アドバイザー3級の勉強方法と勉強時間

試験まで時間がないひとへ、合格するための効率的な勉強法のポイントを解説します!
勉強方法
- 問題解説集を3周以上
- 類題のみを解いて定番テーマの理解を深める
- まちがった問題はノートにまとめる
- 計算問題の暗記は必須
くわしくは、銀行業務検定のための効率のいい勉強法【注意点とコツを解説】を参照!

年金制度の理解を深めることで、確実に加点をねらう!
法改正のポイントもしっかりおさえよう!
勉強時間
事業承継アドバイザー3級
勉強時間の目安は2週間
実務などで、予備知識がある人はより効率的に学習することができると思います。
まずは、早めにテキストを購入して過去問題の傾向を把握することをおすすめします。
のこりの時間を有効的につかうなら「元銀行員が教える!超効率的な銀行業務検定の勉強計画の立て方」を参考に、ギリギリじゃない合格を目指して!

事業承継アドバイザー3級の解答速報
試験後すぐに解答を確認したい場合は、こちらのサイトがおすすめです。
こちらのサイトは、受験者の投票によって解答が多数決でわかる仕組みとなっています。
試験終了後は、サーバーが繋がりにくくなりますが、すこし時間をおいて確認することをおすすめします。
確実な正答ではありませんが、合格ラインの目安に活用してください。
約2万人が利用しています!
参考程度に活用してください!
銀行業務検定試験の合否通知は、試験後1ヶ月以降に郵送にて通知されます。
また、3日後の17:00〜経済法令研究会にて正答発表がおこなわれます。
確実な正答は、3日後!
事業承継アドバイザー3級の次に受けるべき試験は?
事業承継アドバザー3級の受験者がよく受ける試験は、中堅行員から管理職向けの、営業店マネジメントⅠや、金融コンプライアンスオフィサー1級などがあります。


関連する、法人融資渉外3級もおすすめです。

いまは、新設された試験で「外貨建保険販売資格試験」を受験する方が多いです。
2022年までに必須の資格です。
まだ取ってないひとは早めに取得を!

まとめ
- 2016年開始の融資担当者向けの比較的新しい試験
- 難易度は中級レベル
- 過去問題を網羅的に学習し、効率的に合格を狙う