融資管理3級ってどんな試験?
合格率や過去問をおしえて!
銀行業務検定 融資管理3級を受験する方へ
銀行業務検定 23系統 36種目 全種目を分析してきたわたしが、そんなあなたの疑問にお答えします。
融資管理3級の合格攻略ポイント

試験概要
対象 | 営業店の融資担当者・管理者等 |
内容 | 融資実行後の債券の管理・回収および企業観察等に関する応用実践的な実務知識について |
試験時間 | 150分 |
出題形式 | 五答択一式 30問(各2点) 事例付五答択一式 20問(各2点) |
科目構成 | ⑴基本知識 五答択一式 30問 ⑵技能・応用 事例付五答択一式 20問 |
合格基準 | 60%以上 |
試験実施 | 年1回(3月) |
関連科目 | ・法務2級 ・法務3級 ・法務4級 |
合格率と難易度
融資管理3級の過去の受験者数と合格率は以下の通りです。
受験者数 | 合格率 | |
---|---|---|
2024/3 (第157回) | 1157名 | 33.45% |
2023/3 (第154回) | 1,370名 | 45.18% |
2022/3 (第151回) | 1,940名 | 16.29% |
2021/3 (第148回) | 2,177名 | 47.50% |
2019/3 (第142回) | 2,930名 | 31.40% |
平均合格率 | 34.76% |
難易度は中級レベルです。
受験者の平均年齢は34歳と中堅行職員の受験が多い試験です。
検定内容の対象が営業店の融資担当者・管理者など、実務に従事している方の受験が多いことから、内容の割に比較的高い合格率となっているのではないかと予想されます。
適正な融資管理を学ぶことで、正確でスムーズな実務に役立てよう
口コミ
融資管理3級に関する口コミは多数ありました。
口コミから、融資管理3級の内容が法務に属しているため、苦手意識のある人は大変苦労したようです。
一方、実務経験などにも生かすことができる有意義な試験であるとの意見もあり、学習することで仕事につながるという期待感のある試験でもあります。
自分の実力と、問題レベルを把握するために、早めにテキストを確認する必要がありそうです。
法務に関連する科目。
前回は中止になったため、今回は2年ぶり!
過去問分析
どんな問題が出題されるの?
過去の出題問題のうち、正解率が30%以下と特に低かった問題をまとめました。
試験日 | |
---|---|
2024/3 (第157回) | 債権の消滅時効 債権譲渡 債権譲渡の対 抗要件 債権譲渡と(根)抵当権 破産における抵当権 |
2023/3 (第154回) | 充当特約 債権譲渡 免責的債務引受と抵当権および保証の帰趨 民事再生手続における相殺 民事再生 手続において銀行が根抵当権を有する場合 |
2022/3 (第151回) | 債権の消滅時効 担保保存義務 動産・債権譲渡特例法 仮処分 保全仮登記 元本確定前の根抵当権の変更 第三者による弁済 自行預金担保との相殺 民事再生手続における担保の取扱い |
融資管理3級は、基本的には過去に出題された問題に類似する問題が出題されます。
しかしながら、正解率の低い問題を見てみると、細かい判例の知識や、一歩踏みこんだ深い知識などが問われている問題があり、実務で馴染みが薄いなどの理由で低くなる傾向にあります。
実務経験不足を感じる方や、事例を交えて知識を確認したい方は、過去問題の解答だけに注目せず、付随する解説にもよく目を通すことや、また、公式テキストや関連書籍なども参考にすることがポイントと言えそうです。
過去問の演習で対策は十分だが、さまざまな出題パターンに備えて解答だけでなく、解説にも目を通そう!
融資管理3級のおすすめテキスト
最短合格を目指すなら、問題解説集のみに集中して取り組むべし
より詳しく学びたい方は公式テキストの購入をおすすめします。
また実務に即した学習をしたい方は、関連図書を参考にしましょう。
試験直前になると書店では品薄になったり、ネットでは超高値で転売されてしまうので早めの購入をおすすめします。
またメーカー取り寄せになると時間がかかるので注意してください。
できればテキストは最新版を買ってください。
なぜなら、古いテキストを使うと直近の出題傾向に変化があった場合に対応できずに不合格になってしまうからです。
テキスト代+受験料代を無駄にしないためにも、最新版で勉強することをおすすめします。
最新テキストで、一発合格!
融資管理3級の勉強方法と勉強時間

試験まで時間がないひとへ、合格するための効率的な勉強法のポイントを解説します!
勉強方法
- 問題解説集を3周以上
- 類題のみを解いて定番テーマの理解を深める
- まちがった問題はノートにまとめる
くわしくは、銀行業務検定のための効率のいい勉強法【注意点とコツを解説】を参照!

融資管理3級の過去問題集には、過去4回分の試験が収録されています。
この4回分を網羅的に学習することがおすすめです。
最低3周は通って、出題傾向や内容を把握しましょう。
この問題集で8割〜9割以上正解するように学習することが好ましいです。
また学習ポイントとして、事例や重要判例などについて解説をよく理解するよう心掛けてください。
問題解説集を中心に8割以上の理解を目指して!
勉強時間
融資管理3級
勉強時間の目安は2週間
法務や融資関連について予備知識がある人はより効率的に学習することができると思います。
しかしながら、専門用語等とっつきにくい部分も多いですので、まずは早めにテキストを購入し、自分の実力と問題レベルの確認を事前に行うことをおすすめします。
まだ試験まで2週間以上あるひとは「元銀行員が教える!超効率的な銀行業務検定の勉強計画の立て方」を参考に、ギリギリじゃない合格を目指して!

融資管理3級の解答速報
試験後すぐに解答を確認したい場合は、こちらのサイトがおすすめです。
こちらのサイトは、受験者の投票によって解答が多数決でわかる仕組みとなっています。
試験終了後は、サーバーが繋がりにくくなりますが、すこし時間をおいて確認することをおすすめします。
確実な正答ではありませんが、合格ラインの目安に活用してください。
約2万人が利用しています!
参考程度に活用してください!
銀行業務検定試験の合否通知は、試験後1ヶ月以降に郵送にて通知されます。
また、3日後の17:00〜経済法令研究会にて正答発表がおこなわれます。
確実な正答は、3日後!
融資管理3級の次に受けるべき試験は?
融資管理3級に関連する試験としては、法務2級などがあります。

また融資担当としては、法人融資渉外3級や個人融資渉外3級、経営支援アドバイザー2級などもおすすめです。



いまは、新設された試験で「外貨建保険販売資格試験」を受験する方が多いです。
2022年までに必須の資格です。
まだ取ってないひとは早めに取得を!

まとめ
- 融資管理担当者・管理者向けの試験、34歳前後の受験者が多い
- 難易度は中級レベル
- 問題解説集を中心に、事例や判例などの解説をよく理解し学習を
- 2020年4月の法改正は要チェック!