
銀行業務検定 法務3級を受験する方へ
これまで銀行業務検定を30科目以上分析してきた私が、そんなあなたの疑問にお答えします。
法務3級の合格攻略ポイント

法務3級の概要
内容:日常の金融業務全般を処理するために必要とされる基本的な金融法務知識について
試験実施:年2回(6月・10月)
関連科目:法務2級・法務4級・金融商品取引3級・融資管理3級
新型コロナウイルスの影響により中止になっていた法務3級は、2020年10月では通常どおり実施予定です。
詳しくは→【重要】第146回銀行業務検定試験、第50回コンプライアンス・オフィサー認定試験【2020年6月7日(日)】中止のお知らせ(「10月特別実施」のお知らせ)|銀行業務検定協会
法務3級の合格率と難易度
法務3級の過去5回の受験者数と合格率は以下の通りです。
(2020年6月の試験は新型コロナウイルスの影響により中止されました。)
毎回20,000名程度が受験する大規模な試験です。
年に2回実施され、年間4万人が受験しています。
合格率は平均31%程度の難易度は中級レベルの試験と言えそうです。
受験者の平均年齢は28歳と若年層の受験が多い試験です。
地銀や信金の受験者が多く、次いで信連・農協の受験者が多い試験です。

銀行業務検定の税務3級・財務3級にならぶ3大試験のひとつです。
銀行業務検定試験の中で、最も受験者の多い試験です。
法務3級の口コミ
受験者が多い割には、あまり口コミは見つけられませんでした。
受験傾向が変わり、試験本番に苦労したとの口コミも。
若年層の受験者が多いため、実務経験で乗り切れる問題が少ないと予想されます。
予備知識が少ない分、しっかり学習できるように勉強時間を確保しましょう。

実務経験のない若年層は、しっかりと対策が必要!
法務3級の過去問
過去3回の出題問題のうち、特に正解率が低かった問題は、以下の通りです。
法務3級は、基本的には過去に出題された問題に類似する問題が出題されているようです。
分野別で見てみると、融資分野に関する問題の正解率が低いことがわかります。
理由としては、受験者の若年層にとって融資業務の経験が乏しく、正確な理解が行えていないことが原因でないかと予想されます。
一方、新人研修などの基本となる預金業務に関する問題については好成績でした。
融資・決済分野は預金・銀行取引法分野よりも出題数が多く、また受験者が苦手とする分野であるため、意識して重点的に学習する必要があります。
問題解説集に記載の答えと合わせて、解説もしっかり確認することで、問題の切り口が異なる場合や選択肢が異なる場合などにも対応できるように、正確に理解できるよう学習しましょう。

実務経験の少ない融資分野は正解率も低い!
用語の意味や性質を正確に理解することが大切!
以前は、科目ごとの得点取得要件がありましたが、第140回から変更になり、全体の60点以上が合格基準点になりました。
法務3級おすすめのテキスト

最短合格を目指すなら、問題解説集のみに集中して取り組むべし
新型コロナウイルスにより、中止になった6月のテキストが10月試験に対応しています。
2020年10月受験時にもそのまま利用できるよう追加情報が発表されています。
詳しくは→『銀行業務検定試験法務3級問題解説集2020年6月受験用』追加情報
2020年10月試験用問題解説集は発売されていないのでご注意ください。
詳しくは→【重要】第146回銀行業務検定試験、第50回コンプライアンス・オフィサー認定試験【2020年6月7日(日)】中止のお知らせ(「10月特別実施」のお知らせ)|銀行業務検定協会
法務3級は、問題解説集のみでも十分試験対策として有効です。
学習補助として、より詳しく学習したい方には、直前整理や公式テキストを活用することをおすすめします。
【注意】2020年6月・10月受験用公式テキストをすでに購入している方へ
2020年6月・10月受験用公式テキストにおいて、民法(債権関係等)の改正内容の不備があったようです。修正箇所が広範囲にわたることからあらたに「2020年度受験用 公式テキスト」が出版されています。すでに前公式テキストを購入した方は、出版社が無料で新テキストを送付する対応を行っていますので、経済法令研究会までご一報を!
実務なども合わせて学習したい方の参考図書はこちらです。
試験直前になると書店では品薄になったり、ネットでは超高値で転売されてしまうので早めの購入をおすすめします。
メルカリなどで、中古テキストなどもありますが、できればテキストは最新版をおすすめします。
なぜなら私自身、古いテキストを使って直近の出題傾向の変更に対応できずに不合格になってしまったことがあるからです。
テキスト代+受験料+学習時間を無駄にしないためにも、最新版で勉強することをおすすめします。

最新テキストで、一発合格!
法務3級の勉強方法と勉強時間

初級行員の受験者がまず初めにつまづくであろう試験は、この財務・税務・法務の3級シリーズです。
予備知識(経験)不足と、この銀行業務検定ならではの効率的な勉強の仕方を知らないために不合格になる場合が多いです。
予備知識に関しては、実務経験も少ないことから仕方のないことですので、試験に関して言えば、内容を理解しようとすることよりもほぼ丸暗記するつもりで取り組むことがおすすめです。
銀行業務検定試験ならではの効率的な勉強法についてここでは詳しく説明します。
あくまでも試験まで時間がない人のための、勉強法です。
- 問題解説集を3周以上
- 類題のみを解いて定番テーマの理解を深める
- まちがった問題はノートにまとめる

くわしくは、銀行業務検定のための効率のいい勉強法【注意点とコツを解説】を参照!

とくに、融資分野は受験者の苦手分野!
苦手をなくして、確実に加点を!
勉強時間
法務3級
勉強時間の目安は2週間
若年層の受験者が多く、実務経験が少ないことがほとんどでしょう。
暗記タイプの試験が苦手なひとなどは、前もって余裕のある学習計画を立てましょう。

得意・不得意がわかれる科目。
勉強スケジュールは余裕をもって立てよう!
法務3級の解答速報
試験後、すぐに解答を確認したい場合は、こちらのサイトがおすすめです。
こちらのサイトは、受験者の投票によって解答が多数決でわかる仕組みとなっています。
試験終了後は、サーバーが繋がりにくくなりますが、少し時間を置いて確認することをおすすめします。
確実な正答ではありませんが、合格ラインの目安に活用してください。

ぜひ、参考程度に活用ください
銀行業務検定試験の合否通知は、試験後1ヵ月以降に郵送にて通知されます。
また、3日後の17:00〜経済法令研究会にて正答発表が行われます。

確実な正答は、3日後!
法務3級のつぎに受けるべき試験は?
法務3級を受験するひとの多くが受けるものとして、財務3級・税務3級があります。
銀行員として基礎的な内容の試験ですので、まずはこちらの検定の取得をおすすめします。
法務を極めたいと思った方は、法務2級が上位級であります。
こちらは、すべて記述式でかなり難易度の高い試験になっています。
いまは、新設された試験で金融AMLオフィサー[基本]を受験するひとが多いです。
まだ取得されていない方はぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
まとめ
- 年間4万人が受験する大規模な試験。合格率は31%程度、難易度は中級レベル。
- 問題解説集を最低3周して、出題傾向の把握と苦手の克服を
- 最短勉強目安は2週間
- 効率的に問題をたくさんこなす工夫が大事!
次の記事>>【2021年3月】税務3級の合格攻略ポイントと勉強時間【難易度,過去問,解答速報】
法務3級ってどんな試験?
合格率はどれくらい?
どんな勉強をしたらいいの?