年金アドバイザー2級ってどんな試験?
かなりむずかしい?
銀行業務検定 年金アドバイザー2級を受験する方へ
銀行業務検定 23系統 36種目 全種目を分析してきたわたしが、そんなあなたの疑問にお答えします。
年金アドバイザー2級の合格攻略ポイント

試験概要
対象 | 年金専担者等 |
内容 | 年金・公的保険に関する顧客相談や内部研修・指導に応じるための実践的・専門的知識について |
試験時間 | 180分 |
出題形式 | 記述式 10題(各10点) |
科目構成 | 社会保険制度の概要/年金制度の仕組み/年金給付と支給要件/企業年金・個人年金の仕組み/年金請求手続と年金受給者の手続/その他 |
合格基準 | 60%以上 |
試験実施 | 年2回(10月・3月) |
関連科目 | ・年金アドバイザー3級 ・年金アドバイザー4級 |
合格率と難易度
年金アドバイザー2級の過去の受験者数と合格率は以下の通りです。
受験者数 | 合格率 | |
---|---|---|
2023/3 (第154回) | 864名 | 20.49% |
2022/3 (第151回) | 1,082名 | 24.40% |
2021/3 (第148回) | 1,239名 | 21.87% |
2019/3 (第142回) | 1,325名 | 21.06% |
2018/3 (第139回) | 1,638名 | 26.37% |
平均合格率 | 22.84% |
受験者数は少なく、難易度は上級レベルです。
受験者の平均年齢は46歳と、上級職員の受験が多い試験です。
試験内容の対象も、年金専担者ということもあり、年金業務の役席者が受験する傾向にあるようです。すべて記述式で行われ、持ち込み資料も不可のため、比較的合格率は低い傾向にあります。
専門的な知識が必要で、難易度の高い試験
年金アドバイザー2級の口コミ
受験者数も少ないため、あまり口コミはありませんでした。
口コミによると、年金という分野に特化したものであることや、記述式であることがかなり難易度を高めているようです。
計算問題も多く、しっかり学習期間を確保する必要がありそうです。
社労士試験のステップとして受験する人も
過去問分析
どんな問題が出題されるの?
過去の出題問題のうち、正解率が特に低かった問題をまとめました。
試験日 | |
---|---|
2023/3 (第154回) | 老齢基礎年金 障害給付 企業年金 |
2022/3 (第151回) | 企業年金 遺族給付 |
2021/3 (第148回 | 企業年金 |
表をみて分かる通り、特に平均点の低い問題の数はとても少なかったです。
しかしながら、全体的な合格率はとても低い傾向があります。
多くの受験者が、1題6割を下回る点しか取れていないという結果になっています。
記述式では、満点を取ることを目指すよりも、部分点の加点を目指すように解答することがポイントとなります。
問題の意図を理解し、的確な解答を記述できるように練習をする必要がありそうです。
また、法改正や、一般の人にも注目されている施策など時事的な問題も取り上げられているのが特徴です。
公式テキストはありませんので、問題解説集に記載の『最近の改正法等のポイント』や関連書籍なども参考に見聞を広めることが必要です。
法改正や時事問題にも注目して学習しよう!
年金アドバイザー2級のおすすめテキスト
最短合格を目指すなら、問題解説集のみに集中して取り組むべし
公式テキストはありません。
実務に即した学習をしたい方は、関連図書を参考にしましょう。
試験直前になると書店では品薄になったり、ネットでは超高値で転売されてしまうので早めの購入をおすすめします。
またメーカー取り寄せになると時間がかかるので注意してください。
できればテキストは最新版を買ってください。
なぜなら、古いテキストを使うと直近の出題傾向に変化があった場合に対応できずに不合格になってしまうからです。
テキスト代+受験料代を無駄にしないためにも、最新版で勉強することをおすすめします。
最新テキストで、一発合格!
年金アドバイザー2級の勉強方法と勉強時間

試験まで時間がないひとへ、合格するための効率的な勉強法のポイントを解説します!
勉強方法
- 問題解説集を3周以上
- 類題のみを解いて定番テーマの理解を深める
- まちがった問題はノートにまとめる
- 計算問題の暗記は必須
くわしくは、銀行業務検定のための効率のいい勉強法【注意点とコツを解説】を参照!

計算問題もありますので、どんな問題が出題されても対応できるように、苦手を無くしていきましょう。
年金アドバイザー2級では、問題数が10題しかありませので、初見の問題が出題された時に全く対応することができなければかなり合格の確率も下がってしまいます。
問題集にはすべて目を通すようにしましょう!
また、問題をよく読み、解答として何を求めているのか、その意図を取り違えないように気をつけましょう。
解答する力をつけるためにも、参考図書も活用して知識を深く掘り下げるための学習をしよう!
勉強時間
年金アドバイザー2級
勉強時間の目安は3週間
専門的な分野の記述式試験であることで非常に難易度は高い試験です。
記述試験に対し、得意・不得意と個人差があると思います。
まずは、早めにテキストを購入し、自分の実力と問題レベルの確認を事前に行うことをおすすめします。
まだ試験まで時間の余裕のあるひとは「元銀行員が教える!超効率的な銀行業務検定の勉強計画の立て方」を参考に、ギリギリじゃない合格を目指して!

年金アドバイザー2級の解答速報
試験後すぐに解答を確認したい場合は、こちらのサイトがおすすめです。
こちらのサイトは、受験者の投票によって解答が多数決でわかる仕組みとなっています。
試験終了後は、サーバーが繋がりにくくなりますが、すこし時間をおいて確認することをおすすめします。
確実な正答ではありませんが、合格ラインの目安に活用してください。
約2万人が利用しています!
参考程度に活用してください!
銀行業務検定試験の合否通知は、試験後1ヶ月以降に郵送にて通知されます。
また、3日後の17:00〜経済法令研究会にて正答発表がおこなわれます。
年金アドバイザー2級は記述式試験のため、正答発表はありません。
郵送での結果をリラックスして待ちましょう!
年金アドバイザー2級の次に受けるべき試験は?
年金アドバイザーは、2級が最上級です。
年金業務担当の方が同様に必要となる試験には、相続アドバイザー2級や預かり資産アドバイザー2級などがあります。


いまは、新設された試験で「外貨建保険販売資格試験」を受験する方が多いです。
2022年までに必須の資格です。
まだ取ってないひとは早めに取得を!

まとめ
- 年金専担者向けの試験、46歳前後の受験者が多い
- 記述式で、難易度は上級レベル
- 問題解説集を中心に、時事問題などにも範囲を広げ、問題集をほぼ暗記
- 的確な解答を記述し、部分加点をねらう