相続アドバイザーってどんな試験?
合格率や難易度はどれくらい?
どんな勉強をすれば合格できるの?
銀行業務検定 相続アドバイザー3級を受験する方へ
銀行業務検定 23系統 36種目 全種目を分析してきたわたしが、そんなあなたの疑問にお答えします。
相続アドバイザー3級の合格攻略ポイント

相続アドバイザー3級の概要
対象 | 渉外・窓口の担当者等 |
内容 | 相続に関する相談業務にあたって必要とされる基礎知識・実務知識について |
試験時間 | 150分 |
出題形式 | 四答択一式 40問(各2点) 事例付四答択一式 10問(各2点) |
科目構成 | ⑴基本知識 四答択一式 相続の基礎知識 20問 相続と金融実務 15問 その他周辺知識 5問 ⑵ 技能・応用 事例付四答択一式 10問 上記の範囲での事例問題 |
合格基準 | 60%以上 |
試験実施 | 年2回(10月・3月) |
関連科目 | ・相続アドバイザー2級 |
相続アドバイザー3級の合格率と難易度
相続アドバイザー3級の過去の受験者数と合格率は以下の通りです。
受験者数 | 合格率 | |
---|---|---|
2023/3 (第154回) | 2,678名 | 41.41% |
2022/10 (第153回) | 2,855名 | 39.23% |
2022/3 (第151回) | 3,702名 | 37.20% |
2021/10 (第150回) | 4,037名 | 38.44% |
2021/3 (第148回) | 5,054名 | 37.75% |
平均合格率 | 38.81% |
難易度は初級〜中級レベルです。
受験者の平均年齢は40歳弱の方が多いです。
相続業務を担当されている方は勤続年数を重ねた方々のようです。
そのため、合格率も比較的高めな傾向があるようです。
合格率は高いものの、実務経験豊富な受験者が多いこと事実です
相続アドバイザー3級の口コミ
受験者の方の声でも、高得点を獲得されてる方も多くいらっしゃいました。
過去問題で十分に試験対策ができる試験のようです。
口コミが少ないけど、試験勉強は過去問題を繰り返そう!
相続アドバイザー3級の過去問分析
どんな問題が出題されるの?
過去の出題問題のうち、正解率が30%以下と特に低かった問題をまとめました。
試験日 | |
---|---|
2023/3 (第154回) | 特別受益対象額の計算 相続税の課税価格の合計額の計算 遺族年金の受給要件 法定相続情報証明制度 遺留分侵害額の計算 特約付き信託 |
2022/10 (第153回) | 相続財産の種類等 寄与分 自筆証書遺言書の保管制度 不動産登記制度および相続登記 相続税の未成年者控除 |
2022/3 (第151回) | 養子と嫡出でない子 遺言の種類・取扱い・遺言能力 特別寄与制度 生前贈与の特例 同族会社の自社株評価と株価引下げ対策 |
とくに税金に関する問題の正解率が低い傾向にあるようです。
FP試験などを通して学ぶこともある相続関連の税金知識ですが、基礎知識を踏まえた上で、より踏み込んだ理解が必要なようです。
法改正などに対応するためには、問題解説集の冒頭に解説されている参考資料などにもしっかり目を通すことがポイントとなります。
試験講評によると、問題解説集をベースとして、出題傾向をつかみ、参考図書など体系的な知識を身につけることが必要とのこと。
これから、上位級である相続アドバイザー2級などを受験するつもりの方や実務で相続業務に付いている人などは参考図書の購入も有効です。
直近の法改正なども資料を参考に、正確な知識を身に付けることが実務にもつながる!
相続アドバイザー3級のおすすめテキスト
最短合格を目指すなら、問題解説集のみに集中して取り組むべし
次のステップアップのための下地づくりとして、体系的に学びたいという方は公式テキストの購入をおすすめします。
また実務に即した学習をしたい方は、関連図書を参考にしましょう。
試験直前になると書店では品薄になったり、ネットでは超高値で転売されてしまうので早めの購入をおすすめします。
またメーカー取り寄せになると時間がかかるので注意してください。
できればテキストは最新版を買ってください。
なぜなら私自身、古いテキストを使って直近の出題傾向に変更にに対応できずに不合格になってしまったことがあるからです。
テキスト代+受験料を無駄にしないためにも、最新版で勉強することをおすすめします。
最新テキストで、一発合格!
相続アドバイザー3級の勉強方法と勉強時間

試験まで時間がないひとへ、合格するための効率的な勉強法のポイントを解説します!
勉強方法
- 問題解説集を3周以上
- 類題のみを解いて定番テーマの理解を深める
- まちがった問題はノートにまとめる
- 計算問題の暗記は必須
くわしくは、銀行業務検定のための効率のいい勉強法【注意点とコツを解説】を参照!

受験者が苦手とするテーマは、相続に関する税知識です。
民法や税制などの変更を事前に確認し、注意して取り組んでください。
勉強時間
相続アドバイザー3級
勉強時間の目安は2週間
近年開始された試験のため、過去問題数も少なく集中して取り組むことができます。
実務経験の有無も大きく左右されますので、早めにテキストは購入しておくのが大事です。
のこりの時間を有効的に活用するために「元銀行員が教える!超効率的な銀行業務検定の勉強計画の立て方」を参考に、ギリギリじゃない合格を目指して!

相続アドバイザー3級の解答速報
試験後すぐに解答を確認したい場合は、こちらのサイトがおすすめです。
こちらのサイトは、受験者の投票によって解答が多数決でわかる仕組みとなっています。
試験終了後は、サーバーが繋がりにくくなりますが、すこし時間をおいて確認することをおすすめします。
確実な正答ではありませんが、合格ラインの目安に活用してください。
約2万人が利用しています!
参考程度に活用してください!
銀行業務検定試験の合否通知は、試験後1ヶ月以降に郵送にて通知されます。
また、3日後の17:00〜経済法令研究会にて正答発表がおこなわれます。
確実な正答は、3日後!
相続アドバイザー3級の次に受けるべき試験は?
相続アドバイザー3級の上位級に、相続アドバイザー2級があります。
記述式も加わった試験ですが、より専門的な知識を身に付けることができるので相続業務の専担者や役席者などにおすすめです。

また相談業務として、年金アドバイザー3級・預かり資産アドバイザー3級などもおすすめです。


いまは、新設された試験で「外貨建保険販売資格試験」を受験する方が多いです。
2022年までに必須の資格です。
まだ取ってないひとは早めに取得を!

まとめ
- 難易度は初〜中級レベル。
- 問題解説集を最低3周して、出題傾向の把握と苦手の克服を
- 最短勉強目安は2週間。実務経験などのない人は余裕をもって!
- 事前に、法改正などを確認して注意しておくこと