営業店マネジメントⅡ(旧:営業店管理Ⅱ)を受験する方へ
出題範囲が変更になったけど、どんな問題になるの?
レベルや難易度は高くなるの?
そんな疑問にお答えします。
営業店マネジメントⅡ(旧:営業店管理Ⅱ)の合格攻略ポイント
営業店マネジメントⅡ(旧:営業店管理Ⅱ)の概要
実施回数 |
年2回(6月、10月) |
試験時間 |
180分 |
出題形式 |
四答択一式40問(各1点) 記述式6題(各10点) |
科目構成 |
〈マネジメントの基本〉 四答択一式 3問 〈人と組織のマネジメント〉四答択一式 12問 記述式 2題 〈業務のマネジメント〉 四答択一式 10問 記述式 2題 〈営業推進〉 四答択一式 10問 記述式 2題 〈一般常識〉 四答択一式 5問 |
合格基準 |
60%以上 |
ー経済法令研究会より一部抜粋
第141回(2018年10月)までの「営業店管理Ⅱ」は第143回(2019年6月)より「営業店マネジメントⅡ」に試験の名称が変更になりました。
それに伴い科目の内容が変更になっていますのでその変更点を次にまとめます。
営業店マネジメントⅡ(旧:営業店管理Ⅱ)の変更点
変更前 |
変更後 |
〈人事・組織管理〉 〈業務管理〉 〈営業推進〉 〈一般常識(金融・経済等の時事的内容)〉 四答択一式 10問
|
〈マネジメントの基本〉 〈人と組織のマネジメント〉 〈業務のマネジメント〉 〈営業推進〉 〈一般常識(金融業務に関連するトピックス)〉 |
*太字が変更部分
働き方改革などの環境の変化が今後見込まれることにより、試験内容が変更されています。
問題数や、問題形式には変更はありません。
また、試験を実施している銀行業務検定協会によると
新試験の出題形式・レベル感・合格基準については、旧試験を踏まえ同一性を維持し、大きく変わることはありません。したがって、旧試験合格者と新試験合格者は同等の水準に達したものと評価できる内容といたします。
上記のことより、以前と比べレベル等もほぼ同じように構成されることがわかります。
しかし一方で、出題範囲が以前と比べて広くなっています。
過去問題を十分に参考にし、傾向を理解し、
また新たなテーマについては関連書籍等で学習する必要があるかもしれません。
営業店マネジメントⅡ(旧:営業店管理Ⅱ)の合格率と難易度
旧:営業店管理Ⅱの過去3回分の合格率は以下の通りです。
受験者数 |
合格率 |
|
第141回 |
2,351名 |
57.64% |
第138回 |
2,335名 |
50.71% |
第135回 |
1,979名 |
58.59% |
第135回(2017年)と比較すると年々受験者は増加傾向にあります。
また、常に合格率50%を超え高い合格率となっています。
この理由に、受験者の質が挙げられます。
手当たり次第に受験する新入社員向けではなく、ある程度試験などを受験してきた中堅行員向けの試験であるため合格率も比較的高いのではないかなと予想します。
問題形式に記述式もありますので、金融に関する基礎知識とそれを表現する力も必要となってくると思います。
とはいえ、過去問以上の応用力という点はさほど求められないと推測されることから、難易度は中級と言えます。
営業店マネジメントⅡ(旧:営業店管理Ⅱ)の過去問題分析
過去の正解率が特に低かった問題は以下の通りです。
(四答択一式) |
第138回 |
第135回 |
男女雇用機会均等法に基づく性差別等を問う問題 |
○ |
|
リーダーシップの類型 |
○ |
|
労働派遣 |
○ |
(記述式) |
第138回 |
第135回 |
与信取引先の業態悪化要因と兆候 |
○ |
|
犯罪収益移転防止法の改正点 |
○ |
過去の出題傾向を分析すると、男女雇用機会均等法や労働派遣などは近年社会的に関心があるテーマであったり、犯罪収益移転防止法などは法令が変更になった分野での出題があり、またそれに対する正解率が低いことが分かりました。
営業店マネジメントⅡ(旧:営業店管理Ⅱ)の問題予想
新たに試験がリニューアルされることにより、なかなか問題を予想しづらいですが近年金融関係で法改正が行われたものについて一部を以下の通りまとめました。
[box class=”glay_box” title=”法改正”]
〈平成30年〉
- 産業競争力強化法
〈平成29年〉
- 銀行の電子決済等代行業者との連携及び協働に関する内閣府令
- 仮想通貨交換業者に関する内閣府令
- 民間公益活動を促進するための休眠預金等に係る資金に関する法律
[/box]
休眠預金等に関する法律は比較的新しく施行されたものです。
電子決済なども多くの金融機関がシステムを導入していることから関心が高まっているトピックではないかと予想されます。
ほかにも新聞などでよく取り上げられているトピックには関心を向けておくといいと思います。直近すぎる話題は試験には取り上げられにくいので話題が定着している約1年前ほどなどが狙い目です。
また、一番大きなテーマは〈働き方改革〉だと言えそうです。
おそらくこのトピックは必ず出題されるのではないかと予想します。
- 働き方改革によりどのような点が変更になったのか
- 組織としてどのようなマネジメントが必要になるのか
十分に理解しておくことが必要です。
働き方改革の概要については
厚生労働省のホームページを参考リンクとして貼っておきますので参照してください。
[box class=”green_box” title=”POINT”]
- 法令改正や話題のキーワードをおさえること
- 働き方改革は必須学習事項
[/box]
営業店マネジメントⅡ(旧:営業店管理Ⅱ)のおすすめテキスト
銀行業務検定協会が出版している問題解説集こちらです。
第1回目(2019年6月)の試験内容と、過去の営業店管理Ⅱの過去問題が収録されています。
新たな分野の学習として「営業店マネジメントの実務」という関連書籍が出版されています。2019年3月に発行されており、刷新された営業店マネジメント試験のための教本だと思われます。
問題の半数は刷新されているため、できればこのテキストを購入して学習した方が無難だと思います。また、特に営業店管理Ⅰまで取得を念頭に入れている方であればこの一冊でカバーできますので購入することをおすすめします。
営業店マネジメントⅡ(旧:営業店管理Ⅱ)の勉強方法と勉強時間
勉強方法
今回が刷新後初めての試験となりますので、予想問題という形になるかと思います。
基本的には過去問題集で傾向などを理解し、試験のポイントを把握することが必要だと思います。
それに加え、参考書で近年のマネジメントにおける重要事項などを確認し知識を深めていくことが必要です。
まずは、最近の傾向を抑えるために参考書をまずは一読し
法令改正などのポイントを抑えます。その上で過去問に取り組みましょう。
過去問から取り組むと法令が変更になった部分があると、二重に学習することになりますので効率が悪いです。
過去問は過去5回分が掲載されています。
直近分は、最後に力試しにとっておき直近3回分を3周し完璧に学習をしましょう。
わからない問題は解説を読み、また参考書での確認作業と交互に繰り返し知識の定着を図りましょう。
記述問題は設問中にヒントある場合もありますので、よく問題を読み解答を導けるよう練習をしましょう。
最後に時間を意識して直近の試験に取り組み理解度の確認をしましょう。
180分も試験時間がありますが、記述式問題が6題も出題されますので書く量は多いと思います。見直しの時間も確保できるように、時間配分を意識しながら解きましょう。
最も古い問題も必要に応じて活用してください。
勉強時間
参考書は全4章にて構成されています。
1章につき2.5hとして
2.5h × 4章 = 10h
問題解説集
180min(3h) + 1h × 3周 × 3回分 =36h
合計して
10h + 36h = 46h
1日2時間の勉強時間を確保するとして
23日間必要になります。
約1ヶ月ほど勉強時間が必要という計算になります。
営業店マネジメントⅡの解答速報
試験後すぐに解答を確認したい場合は、こちらのサイトがおすすめです。
こちらのサイトは、受験者の投票によって解答が多数決で分かる仕組みとなっています。
試験終了後は、サーバーが繋がりにくくなりますが、少し時間を置いて確認することをおすすめします。
確実な正答ではありませんが、合格ラインの目安に活用してください。

ぜひ、参考程度に活用ください
銀行業務検定試験の合否通知は、試験後1ヵ月以降に郵送にて通知されます。
また、3日後の17:00〜経済法令研究会にて正答発表が行われます。

確実な正答は、3日後!
営業店マネジメントⅡ(旧:営業店管理Ⅱ)の次に受験する試験は?
上位試験である「営業店マネジメントⅠ」は営業店長をはじめとする営業店経営についての試験です。参考書「営業店マネジメントの実務」は営業店マネジメントⅠでも活用できますので、近々受けることがあれば必ずとっておいてくださいね。
営業店マネジメントⅡを受験される中堅行員の方々であれば「金融コンプライアンスオフィサー」や「経営支援アドバイザー」などのよりマネジメント力を高めたり実務での知識を深掘りするような試験をおすすめします。
営業店マネジメントⅡは他の試験に比べて試験料も高くなってます。
できれば一発で合格したいものですよね。
少しでもこちらの記事が参考になれば幸いです。
さいごまでご覧いただきありがとうございました。
>>検定試験解答速報はこちら