CBT相続アドバイザー3級ってどんな試験?
合格率や難易度はどれくらい?
ペーパーテストとの違いを知りたい!
銀行業務検定 CBT相続アドバイザー3級を受験する方へ
銀行業務検定 23系統 36種目 全種目を分析してきたわたしが、そんなあなたの疑問にお答えします。
CBT方式の特徴

CBTとは、パソコン上で実施する試験のことです。
CBT試験の特徴には
- ペーパーテスト(一斉試験)と同じ内容・レベルの試験
- 好きな試験日を選べる
- 合否がすぐにわかる
などがあります。
CBT方式とペーパーテストとの違いについては、「CBT方式銀行業務検定試験|一斉試験とのちがいは?特徴を解説」にて詳しく解説しています。

CBT相続アドバイザー3級の合格攻略ポイント


CBT相続アドバイザー3級の概要
対象 | 渉外・窓口の担当者等 |
内容 | 相続に関する相談業務にあたって必要とされる基礎知識・実務知識について |
試験時間 | 120分 |
出題形式 | 四答択一式 50問 |
科目構成 | ⑴基本知識 相続の基礎知識 20問 相続と金融実務 15問 その他周辺知識 5問 ⑵ 技能・応用 上記の範囲での事例問題 10問 |
合格基準 | 100点満点中60点以上 |
関連科目 | ・相続アドバイザー2級 ・相続アドバイザー3級 |
CBT相続アドバイザー3級の合格率と難易度
CBT試験の難易度は、ペーパーテストと同等に作成されることから、相続アドバイザー3級の過去合格率を参考にしてください。
受験者数 | 合格率 | |
---|---|---|
2020/10 (第147回) | 6,769名 | 47.42% |
2019/10 (第144回) | 5,247名 | 39.17% |
2019/3 (第142回) | 6,454名 | 42.27% |
2018/10 (第141回) | 6,542名 | 24.74% |
2018/3 (第139回) | 7,473名 | 39.13% |
平均合格率 | 38.55% |
合格率にはばらつきがありますが、平均38%の合格率です。
難易度は初級〜中級レベルです。
受験者の平均年齢は40歳弱の方が多いです。
相続業務を担当されている方は勤続年数を重ねた方々のようです。
そのため、合格率も比較的高めな傾向があるようです。
合格率は高いものの、実務経験豊富な受験者が多いので、安易に考えるのは危険です。
CBT相続アドバイザー3級の口コミ
CBT方式に関しては、パソコン上での電卓機能の操作性やペーパーテストとの試験時間の差などデメリットを感じる方もいるようです。
一方で、すぐに合否判定が出ることが大きなメリットと感じる人も多いようでした。
自分で、計画を立てて好きな時に試験日を設定できるのもいいですよね!
今後もコロナの影響で、CBT形式の試験が多くなることが予想されます。CBT方式での試験に対応していけるようにしたいものです。
CBT方式での試験は、今後ますます増えていくんじゃないかな?
CBT相続アドバイザー3級の過去問分析
どんな問題が出題されるの?
CBT試験で出題される問題は毎回変更されますが、ペーパーテストと同様の出題範囲のため、過去に出題された問題のうち、正解率が30%以下の問題をチェックしましょう。
2019/10 (第144回) | 相続税の納付・物納 贈与税額の計算(相続時精算課税) 遺留分侵害額の計算 特定贈与信託(特定障害者扶養信託)の活用 個人の事業承継対策 |
2019/3 (第142回) | 未成年者との養子縁組 貸家立付地の評価 配偶者の相続税額軽減額の計算 遺産未分割の場合に適用されるもの 相続税の2割加算の対象 信託銀行等の営む遺言執行業務 |
2018/10 (第141回) | 遺留分 不動産登記制度および名義変更手続き 相続税の納税義務者と課税対象 相続税の税額控除 贈与税の暦年課税と相続時精算課税 顧客本位の業務運営に関する原則 改正事業承継税制 遺産分割協議前の相続預金の払戻し |
とくに税金に関する問題の正解率が低い傾向にあるようです。
FP試験などを通して学ぶこともある相続関連の税金知識ですが、基礎知識を踏まえた上で、より踏み込んだ理解が必要なようです。
また、2019年1月・2019年7月に施行された民法や改正などに関する出題もあったようですが、比較的得点が取れていたようです。
法改正などに対応するためには、問題解説集の冒頭に解説されている参考資料などにもしっかり目を通すことがポイントとなります。
試験講評によると、問題解説集をベースとして、出題傾向をつかみ、参考図書など体系的な知識を身につけることが必要とのこと。
これから、上位級である相続アドバイザー2級などを受験するつもりの方や実務で相続業務に付いている人などは参考図書の購入も有効です。
直近の法改正なども資料を参考に、正確な知識を身に付けることが実務にもつながる!
CBT相続アドバイザー3級のおすすめテキスト
最短合格を目指すなら、問題解説集のみに集中して取り組むべし
次のステップアップのための下地づくりとして、体系的に学びたいという方は公式テキストの購入をおすすめします。
また実務に即した学習をしたい方は、関連図書を参考にしましょう。
試験直前になると書店では品薄になったり、ネットでは超高値で転売されてしまうので早めの購入をおすすめします。
またメーカー取り寄せになると時間がかかるので注意してください。
できればテキストは最新版を買ってください。
なぜなら私自身、古いテキストを使って直近の出題傾向に変更にに対応できずに不合格になってしまったことがあるからです。
テキスト代+受験料を無駄にしないためにも、最新版で勉強することをおすすめします。
最新テキストで、一発合格!
CBT法務4級の勉強方法と勉強時間


試験まで時間がないひとへ、合格するための効率的な勉強法のポイントを解説します!
勉強方法
- 問題解説集を3周以上
- 類題のみを解いて定番テーマの理解を深める
- まちがった問題はノートにまとめる
- 計算問題の暗記は必須
くわしくは、銀行業務検定のための効率のいい勉強法【注意点とコツを解説】を参照!



受験者が苦手とするテーマは、相続に関する税知識です。
民法や税制などの変更を事前に確認し、注意して取り組んでください。
勉強時間
CBT相続アドバイザー3級
勉強時間の目安は2週間
近年開始された試験のため、過去問題数も少なく集中して取り組むことができます。
実務経験の有無も大きく左右されますので、早めにテキストは購入しておくのが大事です。
のこりの時間を有効的に活用するために「元銀行員が教える!超効率的な銀行業務検定の勉強計画の立て方」を参考に、ギリギリじゃない合格を目指して!



CBT相続アドバイザー3級の解答速報
CBT方式試験では、すぐに合否が判定されます。
全受験者にスコアレポートと出題項目一覧が配布されるのでどこを間違ったのか確認することができます。
合格証は翌日以降に自分でダウンロードすることができるので、会社に提出が必要な場合は利用しましょう。
ペーパー試験を受験するときは、すぐに解答を確認できるこのサイトを活用してみてください
CBT相続アドバイザー3級の次に受けるべき試験は?
現在のところ、相続アドバイザー2級のCBT試験はありません。
相続アドバイザー2級を受験したい人は、一斉試験(ペーパーテスト)での受験が必要です。
記述式も加わった試験ですが、より専門的な知識を身に付けることができるので相続業務の専担者や役席者などにおすすめです。



また相談業務として、CBT年金アドバイザー3級・預かり資産アドバイザー3級などもおすすめです。






いまは、新設された試験で外貨建保険販売資格試験を受験する方が多いです。
まだ取得されていないかたは、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか?



まとめ
- 合格率は38%程度、難易度は初中級レベル。
- 問題解説集を最低3周して、出題傾向の把握と苦手の克服を
- 最短勉強目安は2週間
- 実務経験などのない人は余裕をもって!
- 事前に、法改正などを確認して注意しておくこと