信託実務ってどんな試験?
情報が少なくて困っている。
どれぐらいの勉強時間で合格できるの?
銀行業務検定 信託実務3級を受験する方へ
銀行業務検定 23系統 36種目 全種目を分析してきたわたしが、そんなあなたの疑問にお答えします。
信託実務3級の合格攻略ポイント

試験概要
対象 | 信託業務の担当者 |
内容 | 基本的な実務知識について |
試験時間 | 150分 |
出題形式 | 五答択一式 50問 (各2点) |
科目構成 | ⑴ 信託の基礎 15問 ⑵ 定型的な金銭の信託 5問 ⑶ 従業員福祉に関する信託 7問 ⑷ 証券に関する信託 8問 ⑸ 資産流動化に関する信託 4問 ⑹ 動産・不動産に関する信託 4問 ⑺ その他の信託・併営業務 7問 |
合格基準 | 60%以上 |
試験実施 | 年1回(6月) |
関連科目 | ・証券3級 |
合格率と難易度
信託実務3級の過去の受験者数と合格率は以下の通りです。
受験者数 | 合格率 | |
---|---|---|
2020/10 (第147回) | 2,819名 | 44.77% |
2019/6 (第143回) | 4,310名 | 40.86% |
2018/6 (第140回) | 4,548名 | 34.61% |
2017/6 (第137回) | 4,222名 | 47.42% |
平均合格率 | 41.92% |
年に1度の試験ですが、4,000名程度が受験する中規模の試験です。
合格率は、平均41%程度で、難易度は初級〜中級レベルです。
平均年齢は32歳と高く、中堅行員が多く受験する科目です。
受験者のメインは、信託銀行員です。
しかし、近年では地方銀行などでも信託業務を請け負うことも増えてきています。
今後は、信託銀行員以外の受験者が増えることが予想されます。
合格率は比較的高いが、実務知識が少ないひとは要注意!
口コミ
やはり受験者が少ない分、Twitterでの口コミも少なかったです。
なかなか情報が集まらないと勉強する上で不安になりますが、
次に過去問の分析を行いますのでどんな問題が出題されるか参考にしてみてください。
信託銀行員向けのマイナー試験
CBT試験も始まったのでチェック!

過去問分析
どんな問題が出題されるの?
過去の出題問題のうち、正解率が30%以下と特に低かった問題をまとめました。
2020/10 (第147回) | 日本の信託の歴史 信託銀行の説明義務等 相殺の制限 信託管理人 国民年金基金制度 運用有価証券信託 |
2019/6 (第143回) | 受託者の義務 年金税制 住宅財形信託 ファンドトラスト 証券投資信託の委託者 証券投資信託の受託者 |
2018/6 (第140回) | 信託の歴史 受益者代理人 確定拠出年金制度 |
信託実務3級は、基本的には過去に出題された問題の類似問題であることが多いです。
過去問題集を重点的に学習することで、確実に合格できる試験です。
年金制度や年金税制については、個人型の確定拠出年金の制度拡充など、近年変更点が多いため、まずはじめに確認をしてから学習をはじめることをおすすめします。
信託実務の学習には、信託の基本的な考え方の理解や、制度を正確に把握することが重要になります。
この試験が、実務に直結するひとは、参考図書なども活用することでより具体的なイメージをつかんで学習することができます。
過去問の演習で対策は十分だが、さまざまな出題パターンに備えて基本的な制度をよく理解することが大事!
信託実務3級のおすすめテキスト
最短合格を目指すなら、問題解説集のみに集中して取り組むべし
また、関連書籍では、歴史や仕組み税務取扱いまで解説されていますので詳しい基礎知識を学びたい人は参考にしてみてください。
試験直前になると書店では品薄になったり、ネットでは超高値で転売されてしまうので早めの購入をおすすめします。
またメーカー取り寄せになると時間がかかるので注意してください。
できればテキストは最新版を買ってください。
なぜなら私自身、古いテキストを使って直近の出題傾向の変更に対応できずに不合格になってしまったことがあるからです。
テキスト代+受験代+学習時間を無駄にしないためにも、最新版で勉強することをおすすめします。
最新テキストで、一発合格!
信託実務3級の勉強方法と勉強時間


試験まで時間がないひとへ、合格するための効率的な勉強法のポイントを解説します!
勉強方法
- 問題解説集を3周以上
- 類題のみを解いて定番テーマの理解を深める
- まちがった問題はノートにまとめる
- 計算問題の暗記は必須
くわしくは、銀行業務検定のための効率のいい勉強法【注意点とコツを解説】を参照!



出題科目は7科目と幅広い!
「捨てる」分野がないように取り組もう。
勉強時間
信託実務3級
勉強時間の目安は2週間
暗記系科目になりますので、自分の実力に応じて前もってテキストを一読してから十分に勉強時間を確保することを心がけてください。
のこりの時間を有効的につかうなら「元銀行員が教える!超効率的な銀行業務検定の勉強計画の立て方」を参考に、ギリギリじゃない合格を目指して!



信託実務3級の解答速報
試験後すぐに解答を確認したい場合は、こちらのサイトがおすすめです。
こちらのサイトは、受験者の投票によって解答が多数決でわかる仕組みとなっています。
試験終了後は、サーバーが繋がりにくくなりますが、すこし時間をおいて確認することをおすすめします。
確実な正答ではありませんが、合格ラインの目安に活用してください。
約2万人が利用しています!
参考程度に活用してください!
銀行業務検定試験の合否通知は、試験後1ヶ月以降に郵送にて通知されます。
また、3日後の17:00〜経済法令研究会にて正答発表がおこなわれます。
確実な正答は、3日後!
信託実務3級の次に受けるべき試験は?
信託実務3級には上位級はありません。
信託銀行員が受験することが多いことから、証券3級などもおすすめです。



また相談業務として、預かり資産アドバイザー3級・相続アドバイザー3級などもおすすめです。






いまは、新設された試験で「外貨建保険販売資格試験」を受験する方が多いです。
2022年までに必須の資格です。
まだ取ってないひとは早めに取得を!



まとめ
- 合格率は41%程度で難易度は中級レベル
- メインの受験者は中堅信託銀行員
- 学習前に、年金や税制などの最新変更点をまず確認
- 問題解説集をメインに、苦手分野の克服を
次の記事>> 証券3級【2週間】合格攻略ポイントと解答速報【難易度,過去問,勉強法】