財務2級の試験まで時間がない!
合格するための効率のいい勉強を教えてください!
銀行業務検定 財務2級を受験する方へ
銀行業務検定 23系統 36種目 全種目を分析してきたわたしが、そんなあなたの疑問にお答えします。
もちろん財務2級に合格しています!しかし不合格経験あり!失敗した原因もアドバイス!
財務2級の合格攻略ポイント

試験概要
対象 | 役席者・専担者等 |
内容 | 企業の実態把握と与信判断に関する応用実践的な財務知識について |
試験時間 | 180分 |
出題形式 | 記述式 10題(各10点) |
科目構成 | 財務諸表 財務分析(非財務的要素を含む) |
合格基準 | 60%以上 |
試験実施 | 年2回(6月・10月) |
関連科目 | ・財務3級 ・財務4級 ・CBT財務3級 ・CBT財務4級 |
合格率と難易度
財務2級の過去の受験者数と合格率は以下の通りです。
受験者数 | 合格率 | |
---|---|---|
2023/6 (第155回) | 3,422 名 | 23.09 % |
2022/10 (第153回) | 3,740名 | 24.92% |
2022/6 (第152回) | 4,269名 | 21.46% |
2021/10 (第150回) | 4,867名 | 26.75% |
2021/6 (第149回) | 5,273名 | 28.79% |
平均合格率 | 0.2548 |
中規模な試験で、年に2回実施され、難易度は上級レベルです。
出題数が少ないため配点が大きいため、どんな問題が出るかで、合格を大きく左右します。
受験者の平均年齢は31歳で、中堅行員・初級管理職の受験が多いようです。
財務・税務・法務の2級は合格すると行内での評価が高い試験。
法人営業担当者にとって、非常に役立つ試験!
口コミ
財務2級の試験になかなか皆さん苦戦しているようです。
その場しのぎで合格とはいかない難易度が高い試験のようです。
試験内容については、有益であったとの口コミも多いため、学習した成果が業務に活かせる試験です。
企業の与信判断に必要不可欠な財務知識を得られる有益な試験!
過去問分析
どんな問題が出題されるの?
過去の出題問題のうち、正解率が特に低かった問題(()内は平均点)をまとめました。
試験日 | |
---|---|
2023/6 (第155回) | 合併(1.29点) 減損損失(2.82点) |
2022/10 (第153回) | 有形固定資産(3.09点) キャッシュ・フロー分析(間接法)(3.25点) |
2022/6 (第152回) | 税効果会計(1.63 点) キャッシュ・フロー分析(直接法)(3.06 点) |
問題解説集の前半部分には、これまで出題された題目一覧というものが掲載されています。
題目一覧をみると、出題テーマはかなり絞られています。
約半数は過去に出題された問題に類似する問題が出題されているようです。
合格率のデータからもわかるように、出題数が少ないため配点が大きく出題頻度の低い問題であっても柔軟に対応する必要があります。
事務局による総評は、以下のとおりです。
全体の傾向として、勘定科目欄や語群にない科目や語句を記載する誤り、四捨五入か切上げかの指示に沿わない金額等を記載する誤り、設問の指示にある計算過程を明示しないといったミスが多く見受けられました。
事務局報No.335
学習する際には、過去問題の設問の指示にも留意してケアレスミスなく解答できるよう、問題演習を行ってください。
これを踏まえ、出題傾向を把握し苦手を克服しながら、より効率的な学習法を紹介します。
まずは題目一覧で出題される定番テーマを確認!
過去問の演習で対策は十分だが、さまざまな出題パターンに備えて学習することが大事!
財務2級のおすすめテキスト
最短合格を目指すなら、問題解説集のみに集中して取り組むべし
時間がない人には、問題解説集のみの学習を推奨しますが、問題解説集の解説だけでは理解しにくいという場合は、公式テキストがあるとすぐ調べることができるので安心です。
また実務に即した学習をしたい方は、関連図書を参考にしましょう。
試験直前になると書店では品薄になったり、ネットでは超高値で転売されてしまうので早めの購入をおすすめします。
またメーカー取り寄せになると時間がかかるので注意してください。
できればテキストは最新版を買ってください。
なぜなら私自身、古いテキストを使って直近の出題傾向の変更に対応できずに不合格になってしまったことがあるからです。
テキスト代+受験料+学習時間を無駄にしないためにも、最新版で勉強することをおすすめします。
最新テキストで、一発合格!
財務2級の勉強方法と勉強時間

これは、試験まで時間がない人のための、勉強法です。
この記事を読んでいる人はすでに試験が迫っていると思います。
いまからでもまだ間に合います。
短期的でも集中する力を持っているかたは2週間で必ず合格できる、超効率的な方法です。
勉強方法
- 問題解説集を3周以上
- 類題のみを解いて定番テーマの理解を深める
- まちがった問題はノートにまとめる
- 計算問題の暗記は必須
くわしくは、銀行業務検定のための効率のいい勉強法【注意点とコツを解説】を参照!

財務2級も、銀行業務検定のための効率のいい勉強法【注意点とコツを解説】で紹介している銀行業務検定の基本のスタイルの学習が必須となります。
あわせて財務2級で必要となる学習法を紹介します。
〈注意〉計算書の作成は必要ない
キャッシュ・フロー計算書やPL(損益計算書)の作成は必要ない
例えば「損益計算書を作成しなさい」という問題があります。
問題解説集の「解答例&正解」には下の図のような解答があります。
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これじゃ、どこが解答する場所かわからないよ!
過去問題集の解答表記では、キャッシュ・フロー計算書やPL(損益計算書)の作成が必要になるのか疑問に思うとおもいますが、必要ありません。
このような問題の場合は下線部の数字のみが解答です
用語ははじめから記載されていますので自分で記入する必要はありません。
問題となっている勘定科目の計算ができるように練習すればOKです。
出題形式が記述式なので、この解答表記はかなり分かりにくいです….
一部計算のみか、全て作成かでだいぶ労力が変わるよな。
はっきり記載して欲しいところ。
過去問は平均点で優先順位をつける

正直言うと、優先順位をつけないと間に合わない!
時間のない中で、学習するためには問題に優先順位をつけて練習する必要があります。
この優先順位を見極めるためには、「問題解説集の解答例&正解」の問題ごとに記載されている平均点をチェックする方法があります。
下記の図は、私が独自に一覧にしたものです。
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平均点の高い問題を優先して練習しましょう。
平均点の高い問題は、過去にも出題が多く定番テーマとして扱われている問題であり、次回も出題されるかもしれない可能性が高いからです。
みんながよく勉強してきた定番テーマは平均点が高いと予想!
次回も出題される可能性が高い!
10点満点、完璧に解答できるまで繰り返す
平均点をチェックしてみると、各回ごとに1〜2問ほど他と比較して平均点が低い問題があります。
それらの問題は、はじめて出題される問題または出題頻度が低い問題、または問題自体がかなり難しい可能性があります。
ですから学習する優先順位は低いです。
つまり言い換えれば、本番の試験でも、2問は苦戦する問題が出題されるということ!
のこりの2問は、みんなも解けないから捨てていいってことでしょ?
だめだめ!絶対に捨て問題をつくっちゃだめ!
はじめて財務2級を受験して不合格になったとき、私はこのいわゆる捨て問題(定番以外で出題頻度が低いため学習しなかった問題)が3問出題されていました。
つまり残りの7問をほぼ満点取らなければ合格はないということ(実際合格まであと1点足りませんでした)
そこでこの経験からの教訓ですが、学習ゼロというのはリスクが高いです。
10問中、2問見たことない問題が出た時はかなりあせる!
各問題(1)・(2)と2問あるのですが、よく問題を見てみれば、一部だけなら意外と分かる問題というものも多いです。
平均点の低い問題は完璧とまではいかなくても、必ず目を通し半分でも取れない問題かどうか確認を必ずしてください。
完全に捨ててしまうと、手も足もでません。
部分点に必死で食らいつくためにも、必ず目を通しておくことをおすすめします。
私のようにあと1点で泣くことになります。
この平均点の低い問題を完璧にしたところで、出題される確率はおそらく低いです。
この問題に時間を割くよりは定番テーマを完璧に覚えることが最重要だということをお忘れなく!!
定番テーマは、完璧に!
捨て問題はつくっちゃだめ!
これ教訓!
本番:試験の解き方
わかる問題から優先して解答
いくら過去問を完璧にしても試験で全く見たことのない問題が出る可能性は十分にあります。
すぐにピンとこない問題は、一旦飛ばしてすぐに次の問題へ行きましょう。
分かる問題を完璧に仕上げることを優先し、保留にした問題はあとから解くことをおすすめします。
記述式で部分点がありますので、時間いっぱいとにかく解答を書きましょう。
たかが1点、されど1点です。必死に点数を取るために記憶を振り絞ってください!!
財務2級合格は、いかに部分点を稼げるかどうか
勉強時間
財務2級
勉強時間の目安は2週間
2週間で学習計画を立てれば、たまには一息つきながらも(避けられない飲み会があっても)ギリギリで合格できると思います。
わたしが財務2級合格に要した時間は(2回合わせて)約1週間です。
本当に時間的にも合格点的にもギリギリでした。
そのときのわたしのスペックは、法人融資担当で入行6〜7年目
法務系よりは計算系が得意
その1週間は、平日は6時間、休日は丸1日勉強に費やしています。
1週間でも合格することはできます。
だから1週間前にこのブログをみたひとでも諦めないでください。
追い込まれているなら、本気出すだけ。
1週間がんばれば、もう二度と財務2級を受けることはない!
のこりの時間を有効的につかうなら「元銀行員が教える!超効率的な銀行業務検定の勉強計画の立て方」を参考に、ギリギリじゃない合格を目指して!

財務2級の解答速報
試験後すぐに解答を確認したい場合は、こちらのサイトがおすすめです。
こちらのサイトは、受験者の投票によって解答が多数決でわかる仕組みとなっています。
試験終了後は、サーバーが繋がりにくくなりますが、すこし時間をおいて確認することをおすすめします。
確実な正答ではありませんが、合格ラインの目安に活用してください。
約2万人が利用しています!
参考程度に活用してください!
銀行業務検定試験の合否通知は、試験後1ヶ月以降に郵送にて通知されます。
また、3日後の17:00〜経済法令研究会にて正答発表がおこなわれます。
*注)財務2級は、記述式解答のため正答発表は行われません
確実な正答は、合否通知を気長に待とう
財務2級の次に受けるべき試験は?
財務2級を受験する方が同様に受けるものとして、法務2級・税務2級があります。
この2級シリーズの合格で、銀行業務検定は制覇といってもいいくらいです。


いまは、新設された試験で「外貨建保険販売資格試験」を受験する方が多いです。
2022年までに必須の資格です。
まだ取ってないひとは早めに取得を!

まとめ
- 全て記述式で難易度は上級レベル。
- 最短勉強目安は2週間!
- 最短合格のためには問題練習の優先順位を意識して、効率的に完璧に暗記する工夫が必要
- 部分点の加点を重ねて、合格をねらう