CBTの信託実務ってどんな試験?
情報が少なくて困っている。
どれぐらいの勉強時間で合格できるの?
銀行業務検定 CBT信託実務3級を受験する方へ
銀行業務検定 23系統 36種目 全種目を分析してきたわたしが、そんなあなたの疑問にお答えします。
CBT方式の特徴

CBTとは、パソコン上で実施する試験のことです。
CBT試験の特徴には
- ペーパーテスト(一斉試験)と同じ内容・レベルの試験
- 好きな試験日を選べる
- 合否がすぐにわかる
などがあります。
CBT方式とペーパーテストとの違いについては、「CBT方式銀行業務検定試験|一斉試験とのちがいは?特徴を解説」にて詳しく解説しています。

CBT信託実務3級の合格攻略ポイント

概要
対象 | 信託業務の担当者 |
内容 | 基本的な実務知識について |
試験時間 | 120分 |
出題形式 | 五答択一式 50問 (各2点) |
科目構成 | ⑴ 信託の基礎 15問 ⑵ 定型的な金銭の信託 5問 ⑶ 従業員福祉に関する信託 7問 ⑷ 証券に関する信託 8問 ⑸ 資産流動化に関する信託 4問 ⑹ 動産・不動産に関する信託 4問 ⑺ その他の信託・併営業務 7問 |
合格基準 | 100点満点中60点以上 |
関連科目 | ・証券3級 ・信託実務3級 |
合格率と難易度
CBT試験の難易度は、ペーパーテストと同等に作成されることから、信託実務3級の過去合格率を参考にしてください。
受験者数 | 合格率 | |
---|---|---|
2023/6 (第155回) | 344名 | 48.26% |
2022/6 (第152回) | 718名 | 26.32% |
2021/6 (第149回) | 1,756名 | 63.84% |
2020/10 (第147回) | 2,819名 | 44.77% |
2019/6 (第143回) | 4,310名 | 40.86% |
平均合格率 | 44.81% |
年に1度の試験で、難易度は初級〜中級レベルです。
平均年齢は32歳と高く、中堅行員が多く受験する科目です。
受験者のメインは、信託銀行員です。
しかし、近年では地方銀行などでも信託業務を請け負うことも増えてきています。
今後は、信託銀行員以外の受験者が増えることが予想されます。
合格率は比較的高いが、実務知識が少ないひとは要注意!
口コミ
銀行業務検定のCBT試験は、2020年から開始された試験のため口コミがほとんどありませんでした。
CBT方式に関しては、パソコン上での電卓機能の操作性やペーパーテストとの試験時間の差などデメリットを感じる方もいるようです。
一方で、すぐに合否判定が出ることが大きなメリットと感じる人も多いようでした。
今後もコロナの影響で、CBT形式の試験が多くなることが予想されます。CBT方式での試験に対応していけるようにしたいものです。
CBT方式での試験は、今後ますます増えていくんじゃないかな?
過去問分析
どんな問題が出題されるの?
CBT試験で出題される問題は毎回変更されますが、ペーパーテストと同様の出題範囲のため、過去に出題された問題のうち、正解率が30%以下の問題をチェックしましょう。
試験日 | |
---|---|
2023/6 (第155回) | 信託の歴史 信託の設定 信託の公示(対抗要件) 受益者代理人 住宅財形信託 特定公益信託 |
2022/6 (第152回) | 信託に関連する法律 信託の種類 受託者の忠実義務 信託行為に別段の定めがない場合の委託者の地位等 信託の公示(対抗要件) 受益者代理人 教育資金贈与信託 後見制度支援信託 特定金銭信託 動産設備信託(即時処分型) |
2021/6 (第149回) | 不動産の信託にかかる税制上の取扱い |
信託実務3級は、基本的には過去に出題された問題の類似問題であることが多いです。
過去問題集を重点的に学習することで、確実に合格できる試験です。
年金制度や年金税制については、個人型の確定拠出年金の制度拡充など、近年変更点が多いため、まずはじめに確認をしてから学習をはじめることをおすすめします。
信託実務の学習には、信託の基本的な考え方の理解や、制度を正確に把握することが重要になります。
この試験が、実務に直結するひとは、参考図書なども活用することでより具体的なイメージをつかんで学習することができます。
過去問の演習で対策は十分だが、さまざまな出題パターンに備えて基本的な制度をよく理解することが大事!
CBT信託実務3級のおすすめテキスト
最短合格を目指すなら、問題解説集のみに集中して取り組むべし
また、関連書籍では、歴史や仕組み税務取扱いまで解説されていますので詳しい基礎知識を学びたい人は参考にしてみてください。
試験直前になると書店では品薄になったり、ネットでは超高値で転売されてしまうので早めの購入をおすすめします。
またメーカー取り寄せになると時間がかかるので注意してください。
できればテキストは最新版を買ってください。
なぜなら私自身、古いテキストを使って直近の出題傾向の変更に対応できずに不合格になってしまったことがあるからです。
テキスト代+受験代+学習時間を無駄にしないためにも、最新版で勉強することをおすすめします。
最新テキストで、一発合格!
CBT信託実務3級の勉強方法と勉強時間

試験まで時間がないひとへ、合格するための効率的な勉強法のポイントを解説します!
勉強方法
- 問題解説集を3周以上
- 類題のみを解いて定番テーマの理解を深める
- まちがった問題はノートにまとめる
- 計算問題の暗記は必須
くわしくは、銀行業務検定のための効率のいい勉強法【注意点とコツを解説】を参照!

出題科目は7科目と幅広い!
「捨てる」分野がないように取り組もう。
勉強時間
CBT信託実務3級
勉強時間の目安は2週間
暗記系科目になりますので、自分の実力に応じて前もってテキストを一読してから十分に勉強時間を確保することを心がけてください。
のこりの時間を有効的につかうなら「元銀行員が教える!超効率的な銀行業務検定の勉強計画の立て方」を参考に、ギリギリじゃない合格を目指して!

CBT信託実務3級の解答速報
CBT方式試験では、すぐに合否が判定されます。
全受験者にスコアレポートと出題項目一覧が配布されるのでどこを間違ったのか確認することができます。
合格証は翌日以降に自分でダウンロードすることができるので、会社に提出が必要な場合は利用しましょう。
ペーパー試験を受験するときは、すぐに解答を確認できるこのサイトを活用してみてください
CBT信託実務3級の次に受けるべき試験は?
信託実務3級には上位級はありません。
信託銀行員が受験することが多いことから、証券3級などもおすすめです。

また相談業務として、預かり資産アドバイザー3級・CBT相続アドバイザー3級などもおすすめです。


いまは、新設された試験で外貨建保険販売資格試験を受験する方が多いです。
2022年までに必須の資格です。
まだ取得されていないかたは、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

まとめ
- 難易度は中級レベル
- メインの受験者は中堅信託銀行員
- 学習前に、年金や税制などの最新変更点をまず確認
- 問題解説集をメインに、苦手分野の克服を