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FP技能検定を受検する予定の方へ
FP試験って、2つの機関から申し込みできるって聞いたけどホント?両者の違いはなに?どちらがカンタンとかあるの?
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FP2級をもっているわたしが、そんなあなたの疑問におこたえします。
FP技能検定試験ってなに?
FP技能検定について
ファイナンシャル・プランニング技能検定とは、顧客の資産に応じた貯蓄・投資等のプランの立案・相談に必要な技能の程度を検定します。
FP3級を受験する方はこちらをご覧ください
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複数指定試験機関方式
FP技能検定は、金融財政事情研究会(きんざい)と日本FP協会の2団体による『複数指定試験機関方式』によって実施されています。

もともとは別々に実施されていた試験を、普及を目的としてFP試験は複数指定試験機関方式を取るようになったといわれています。
試験日は同一、2級・3級の学科試験は同一内容。1級学科試験はきんざいのみ実施。
どちらの機関で受検し、合格してもFP資格に違いはありません。
おそらく、実技の科目によって優劣が付けられることはほとんどないと思います。
それならば、できるだけ合格率の高い科目で受検したいというのが受検者の本音ではないでしょうか。
合格率の比較
上記で示したように、きんざい・FP協会、どちらの機関で受検、合格しても取得できる資格は一緒であるということが分かりました。
[voice icon=”https://kijineko55.com/wp-content/uploads/2019/02/スパイの猫.png” name=”きじねこ” type=”l”]きんざいとFP協会の合格率に差はあるの?[/voice]
FP3級を例にして、過去3年間の実技試験の合格率を比較しました。
※ 学科問題に関しては、両者同一ですので比較対象外とします。
一目瞭然で、FP協会の実技試験の合格率の方が高いです。
FP協会は合格率は平均85%を超えています。一方、きんざいでは40%〜50%程度です。
単純に、受検する機関に指定がない人は、FP協会で受検した方が合格する可能性は高いと言えるかもしれません。
どうして、この両者にこれほど合格率に差があるのか理由があるのか調べてみました。
合格率の差の要因は?
考えうるポイントは3つ
- 対応教科書の差
- 科目内容の差
- 受検者の差
1、対応教科書の差
合格率に差があるのは、FP協会の問題形式の対策教材が多いからなのでしょうか?
ー2019最新!FP試験におすすめテキストー後日更新予定
こちらで紹介しているテキスト全てで、きんざい・日本FP協会の実技にいずれも対応していることが明記されています。
また、各機関で過去の問題についても公示されていますので十分な量の過去問題等を受検者は手に入れることができると言えます。
よって、対策教材が多い少ないによって合格率に差があるわけではなさそうです。
2、科目内容の差
両者が実施する実技試験の出題形式は異なっています。
きんざいが実施する実技試験は、事例形式で出題されます。
5題の設例の中で1題につき3問の問題、マークシート形式全15問に解答します。50点満点。
一方、FP協会が実施する実技試験は、マークシート形式で全20問。
基本的に1題につき1問の問題形式です。100点満点。
両者とも6割以上が合格基準です。
試験の配点に関しては、明確な表記はされていません。ですから、実際試験結果が返ってくるまで合格しているかは分からないということになります。
きんざいの実技試験の方が問題数が少ないので、1問に割り当てられている配点はFP協会の実技試験よりは高いのではないかということが推測されます。
問題数が少ない分、問題の出題予想を読み違えると、不合格につながりやすいのではないかと予想されます。
出題される問題のレベルは、大差はなく作られていると予想されます。
きんざいの事例問題のように、例題から読み解くことに苦手意識がある人も多いのかもしれません。
3、受検者の差
両者の機関に受検する人数に、差はあるのか検証します。
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過去3回分のFP3級の受検者数を比較したところ、実施回によっては5千人〜8千人ほどきんざいでの受検者が多いことが分かりました。
これは、実技試験に限らず学科試験でも同じです。
おそらく、金融機関(銀行など)に勤めている人の受検者が多いことが理由だと思われます。
私の以前勤めていた会社でも、きんざいでの受検が指定されていました。
職場で受験を推進されている場合、職場が受検する機関を指定している場合があります。
最近は昇格要件に試験の取得を必須とする会社も増えてきています。
なんとなく受検する人や、経験や知識の浅い新入社員などが受検する機会が多いため、きんざいの合格率は比較的低い傾向にあるのかもしれません。
まとめ
[box class=”blue_box” title=”結論”]
所属する団体の指定がなければ、合格率の高いFP協会での受験がおすすめ
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統計上、合格率が高いのは日本FP協会の実技試験であることが分かりました。FP3級において、その合格率は8割を超え、3割以上もきんざいの実技試験の合格率を上回ることが分かりました。
対策教材や過去問題などについては、大差はみられません。出題形式・問題数や受検者数の違いなどにより、FP協会の実技試験の合格率が高いのではないかと推測されます。
もし、きんざいでの受験を指定されているならば、「個人資産相談業務」の方が比較的合格率は高いです。
今後、上位級を目指すことを見据えて、受検する機関を選んでも構いません。
資格取得のみが目標であるのならば、単純に合格率だけで選んでみてもいいのではないでしょうか?
過去問が公開されているので、申し込み前に一度チェックしてみましょう。